自毛植毛の仕組みとは?

親和クリニック院長 音田正光

親和クリニック
総院長 音田 正光

植毛とは、文字通り皮膚に「毛を植える」ことを言います。増毛や育毛とは違い手術が必要なので、施術は専門の医療機関で行う必要があります。植毛には人工毛植毛と自毛植毛の2種類がありますが、そのうち自毛植毛は、「自分自身の毛髪を移植する植毛」のことを指します。自分の毛髪を使うので移植先でも馴染みやすく、長期的な効果が得られることが特徴です。

なぜ植毛をするのか

頭部の毛髪の薄毛に悩んでいる男性

植毛のきっかけとして、AGA(男性型脱毛症)による薄毛の悩みが挙げられるのではないかと思います。植毛治療はAGAに効果的な治療法の1つですが、そもそもAGAとは何でしょうか?
AGAとは、男性型脱毛症といい、男性ホルモンの影響により主に前頭部や頭頂部の毛髪が薄くなっていく進行型の脱毛症のことです。AGAのメカニズムを少し解説しましょう。

男性ホルモンにはテストステロンと呼ばれる、筋肉や骨格の発達に関わるホルモンがあります。このテストステロンが、5αリダクターゼ(Ⅱ型)という酵素と結びつくと、DHT(ジヒドロテストステロン)が生まれます。このDHTが、毛髪内のホルモンレセプターと結合することでAGA(男性型脱毛症)を発症します。このホルモンレセプターは前頭部・頭頂部の毛髪に存在し、後頭部・側頭部の毛髪にはほとんどありません。そのため、前頭部・頭頂部が薄毛になるのです。

こうした症状により、毛髪が薄くなってしまったときの治療法として植毛が効果的です。ところで、頭皮への植毛には人工毛植毛と自毛植毛の2種類があることをご存知でしょうか。人工毛植毛は人工的に作った毛髪を植えること、対して自毛植毛は自分自身の毛髪を植えることを言います。どちらも「髪の毛を増やす」という目的がありますが、手法や効果が異なります。この2つの植毛の違いについて詳しく解説していきます。

人工毛植毛と自毛植毛の違い

先ほど紹介したように、植毛には人工毛植毛と自毛植毛の2種類があります。

人工毛植毛とは、合成繊維などで作った人工の毛髪を頭皮に埋め込む手術のことです。以前はよく行われていましたが、人工毛植毛は身体に様々なトラブルを引き起こす可能性があり、現在はあまり好まれません。人間の身体にとって、人工毛は異物にあたるため、身体は激しい拒絶反応を起こし、排除しようとするので、1年後には6~7割もの毛が抜け落ちてしまうといわれています。また、人工毛は伸びることがないため、毛穴の汚れが押し出されずに溜まり、細菌が繁殖して感染症などを引き起こす恐れもあります。この状態になると、頭皮がダメージを受け、もともと生えていた毛髪にまで影響を及ぼすこともあるのです。
対して自毛植毛は、自分自身の毛髪を移植する手術です。人工毛植毛とは異なり、自分の毛髪を使うので拒絶反応はなく、身体に悪影響を与えることなく毛髪を生やすことができます。一度移植先に定着してしまえば、その後毛髪は生え続けるので長期的な効果があると言えるでしょう。自毛植毛のメカニズムについては次で解説します。

自毛植毛のメカニズム

後頭部から前頭部や頭頂部に毛を移植している画像

では本題です。自毛植毛とはどんな仕組みで行うのかを解説していきます。

自毛植毛では、後頭部や側頭部の毛髪から状態の良いものを採取し、AGA(男性型脱毛症)により毛髪のなくなった前頭部や頭頂部へ移植を行います。

移植した毛髪は元々の性質を維持するため、AGAになることはなく、そのまま成長を続けていきます。


自毛植毛の手術の種類ーFUSS法とFUE法ー

植毛手術を行っている医師

次に自毛植毛の手術の種類をご説明します。自毛植毛手術には、大きく「FUSS法」と「FUE法」の2つがあります。
「FUSS法」は10年以上前に盛んに用いられていた手法で、後頭部から毛根ごと皮膚を帯状に切除し、それを切り分けて移植するというものです。

一度に大量の植毛ができるメリットがありますが、皮膚を帯状に切り取るために傷跡が残る、手術後激しい痛みが残るといった点が挙げられます。
「FUE法」はFUSS法とは異なりメスを使わず、パンチブレードで毛根をくり抜き、採取した株を移植します。後頭部の頭皮を切る必要がないため痛みが少なく、手術痕が目立たないメリットがあります。

当院では、FUE法を最先端に進化させた「MIRAI法」という手術方法で移植を行っています。「FUE法」は一般的に大量の植毛に向かないとされますが、「MIRAI法」は、そのデメリットを解消し、短時間の手術で毛髪の大量移植を実現しました。FUSS法では1区画を切り取るため、使える毛根と使えない毛根が混在していましたが、MIRAI法では使える毛根だけを選別して移植できるので無駄がないのも特徴の1つです。

AGA(男性型脱毛症)に有効な薬品治療と植毛治療

先に紹介したAGAの治療法として、主に薬品治療と植毛治療が挙げられます。各々メリットとデメリットがあるので、自分に合った治療法を選択することが大切です。
薬品治療は体内の酵素に働きかけ、AGAを引き起こす男性ホルモンの生成を抑えることができます。効果には個人差がありますが、植毛に比べれば安価で手を出しやすい点がメリットでしょう。


AGAの治療方法ー薬品治療の場合ー

薄毛治療に使われる薬品

AGA(男性型脱毛症)のに使われる内服薬・外用薬は数種類あります。
内服薬として効果が期待できるのは「フィナステリド」です。薬の作用で薄毛を引き起こすDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を阻害し、脱毛を抑制します。日本では2005年に認可され、商品化しています。フィナステリドは細い毛を太くする作用があると言われています。
また、外用薬としては「ミノキシジル」が挙げられます。ミノキシジルは発毛・育毛効果が期待でき、実際、臨床実験によって発毛効果が保証されています。約半年間継続して使用することでより高い効果が期待できます。およそ90%の人に効果があるとされており、世界でも唯一の発毛効果が認められた薬と言えます。
薬品治療は継続的に薬を服用する必要があり、効果に個人差はありますが、AGAに効果的な治療法の1つです。


AGAの治療法ー植毛治療の場合ー

AGAの治療方法としての植毛治療にはどんなメリットがあるのでしょうか?
基本的に薬品治療は残っている毛髪に作用して毛を太くする効果を期待します。つまり、毛髪が残った状態では効果がありますが、残っていない場合は作用しづらいのです。

一方で自毛植毛は、自身の毛髪を薄毛部分に移植するので、そこから毛髪が生えて成長します。1回移植すれば毛髪は半永久的に生え続けるため、確実な効果を得られる薄毛治療と言えるでしょうあ。また、「生やしたい部分に生やせる」のも自毛植毛ならではの特徴です。1つ1つの毛根を丁寧に薄毛部分に移植するため、自然な仕上がりを実現しやすいことも、メリットのひとつです。

自毛植毛に興味をもっていただいた方はぜひ親和クリニックにご相談を

以上、自毛植毛の仕組みやメリット、AGAの治療法としての薬品治療と植毛治療の違いを説明しました。
親和クリニックでは独自の手法を用いてより精度の高い治療を行い、一人ひとりに合った施術ができるよう努めています。
最も大切なことは、患者さんの症状に合った治療方法を選択していただくことです。その中で少しでも自毛植毛に興味を持っていただけた方は、当院では無料カウンセリングや写真でのご相談なども承っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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