【亜鉛と薄毛】亜鉛をとると髪が伸びる?ハゲる?亜鉛の効果やサプリについて

親和クリニック院長 音田正光

親和クリニック
総院長 音田 正光

亜鉛は髪の毛にどんな効果があるのでしょうか?亜鉛が髪の健康や薄毛にどう関わるのか解説します。また、亜鉛の適切な摂り方やサプリメントの利用についてもご紹介します。

亜鉛は髪にどんな効果があるのか

亜鉛は髪の健康に大切な栄養素です。髪の成長を促進し、髪のダメージを防ぐ重要な働きがあります。亜鉛と髪の関係について、具体的に解説していきます。


亜鉛は髪をつくる「ケラチン」の生成を助ける

亜鉛と髪の関係

亜鉛は髪の主成分であるケラチンの生成を助ける重要な役割を担っています。
ケラチンは髪の強度や弾力性を支えるタンパク質であり、亜鉛が不足すると髪の健康が損なわれる可能性があります。
亜鉛を含む食品には牡蠣や赤身の肉、ナッツ類などがあります。
詳しくは「髪に良い食べ物とは?薄毛対策におすすめの栄養素とそれらを含む食材を解説」のページをご覧ください。

髪に良い食べ物とは?薄毛対策におすすめの栄養素とそれらを含む食材を解説

亜鉛は薄毛やハゲにどう影響するか

そのため、もし亜鉛が不足してしまうと、髪の成長が阻害され、薄毛や抜け毛が進行する可能性があります。
また、逆に亜鉛を過剰に摂取した場合も、身体全体へ悪影響を及ぼし、頭痛や免疫力低下などの副作用があります。


亜鉛はどう摂取するのが良いのか

髪や身体の健康に欠かせない亜鉛はどのように摂取していくのが良いのでしょうか。
亜鉛を含む食事やサプリメントと、その摂取量の目安について詳しく解説していきます。


亜鉛の1日の摂取量(目安)

亜鉛の1日の摂取量目安

亜鉛は健康維持に重要ですが、不足すると成長遅延や免疫力低下を引き起こす可能性があります。
一方、過剰摂取は吐き気や免疫機能の低下を招くため、適切な量を守ることが大切です。亜鉛は牡蠣や赤身の肉、ナッツ類から摂取でき、サプリメントも利用可能です。

出典:厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』
https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/12.html


亜鉛の不足によるデメリット

亜鉛不足は薄毛や抜け毛のリスクを高める要因となります。
そもそも亜鉛は髪の成長に必要なケラチンの生成を助け、発毛の手助けをする栄養素ですが、
それ以外にもAGA(男性型脱毛症)の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する働きがあり、これが薄毛の予防に繋がります。
そのため、亜鉛が不足してしまうと、「発毛」と「薄毛予防」二つの作用を失い、薄毛に繋がってしまうのです。
※DHTは髪の成長を阻害する悪玉男性ホルモンで、テストステロンが5αリダクターゼと結びつくことで生成されます。


亜鉛のとりすぎによるデメリット

亜鉛の過剰摂取は、健康にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
まず、亜鉛を過剰に摂取すると、銅の吸収が妨げられ、貧血や免疫力の低下を引き起こすリスクが高まります。
また、神経障害やコレステロールのバランスの乱れも報告されています。特に、サプリメントや亜鉛強化食品を用いる場合は注意が必要で、過剰摂取は頭痛や倦怠感、胃腸の不調などの急性症状を引き起こす可能性があります。
さらに、亜鉛の過剰摂取は髪の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。必要な栄養素が毛根に届きにくくなり、結果として抜け毛や薄毛のリスクを高めてしまいます。
このように、亜鉛は不足しても過剰でも問題を引き起こすため、適切な摂取量を守ることが重要です。
※DHTは髪の成長を阻害する悪玉男性ホルモンで、テストステロンが5αリダクターゼと結びつくことで生成されます。


亜鉛を多く含む食べ物

亜鉛を多く含む食べ物には、牡蠣や煮干し、豚レバー、牛肉、ナッツ類などがあります。
これらの食品は、亜鉛の吸収を助ける動物性タンパク質と一緒に摂取することで、効率的に亜鉛を体内に取り込むことができます。
例えば、牡蠣をレモン汁で味付けすることでビタミンCを補い、亜鉛の吸収率を高めることができます。
また、亜鉛は水溶性であるため、調理時には汁ごと摂取できるスープ料理などが効果的です。
ただし、食物繊維やフィチン酸は亜鉛の吸収を妨げるため、それらの成分を多く含む食品との組み合わせには注意が必要です。

亜鉛を含む量
・牡蠣:100gあたり約14.0mgの亜鉛を含み、最も豊富な食材です。
・豚レバー:100gあたり約6.9mgの亜鉛が含まれています。
・煮干し:100gあたり約7.2mgの亜鉛を含み、魚介類の中でも優れた源です。
・牛肉(肩):100gあたり約4.9mgの亜鉛が含まれています。
・ナッツ類(例:松の実):100gあたり約6.0mgの亜鉛を含みます。


亜鉛のサプリメント

亜鉛のサプリメントには、タブレット、粒、グミなどさまざまな形状があります。人気のブランドにはDHCやディアナチュラがあり、亜鉛以外にも鉄やビタミンCを配合した製品もあります。これらの栄養素は亜鉛の吸収を助ける効果が期待できます。効果的な摂取方法としては、食後にサプリメントを摂ることで胃への負担を軽減し、吸収率を高めることができます。また、ビタミンCを含む食品と一緒に摂ると亜鉛の吸収がさらに向上します。
ただし、鉄やカルシウムのサプリメントと同時に摂取すると吸収が妨げられるため、時間をずらして摂取することがおすすめです。
サプリの含有量に気を付けながら、食事と合わせて適切に摂取することが重要です。健康維持のために、バランスの取れた栄養摂取を心がけましょう。


その他の亜鉛の効果

肌の健康をたもつ

亜鉛は肌の健康を保つために重要な役割を果たします。
亜鉛は皮膚の細胞に含まれ、バリア機能を維持することで肌の健康状態を保ちます。
また、亜鉛はタンパク質の合成や傷の回復を助けるため、肌の修復や再生に寄与します。
さらに、亜鉛は抗酸化物質としても働き、肌を酸化ストレスから守ります。ビタミンCと組み合わせることで亜鉛の吸収率が向上し、コラーゲン生成が促進され、肌のハリや弾力が保たれます。


味覚を正常にたもつ

亜鉛は味覚を正常に保つために重要な役割を果たします。舌には味を感じるための細胞があり、この細胞は亜鉛を必要とします。
亜鉛が不足すると、味を感じる細胞の数が減少し、味覚障害が起こることがあります。
具体的には、味がわかりにくくなったり、異常な味を感じたりすることがあります。


免疫力を高める

亜鉛は免疫力を高める重要な栄養素です。亜鉛は体内で約200種類以上の酵素に関与し、細胞分裂や新陳代謝を促進します。
この働きにより、免疫細胞が活性化し、ウイルスや細菌から身体を守る力が強化されます。
亜鉛が不足すると、免疫機能が低下し、風邪をひきやすくなるほか、感染症にかかりやすくなってしまいます。


生殖機能を高める

亜鉛は生殖機能を高める重要な役割を果たします。
男性の場合、亜鉛が不足すると、精子の数が減少したり、運動率が低下する可能性があります。亜鉛は精子のDNA合成にも関与し、健康な精子の形成をサポートします。
女性の場合、亜鉛は卵巣の機能をサポートし、卵胞刺激ホルモンや黄体化ホルモンの働きを高めます。これにより、排卵がスムーズに行われ、妊娠しやすい環境が整います。また、亜鉛は卵子の質を向上させるため、不足すると月経不順や不妊症のリスクが高まります。


亜鉛に関するよくある質問

亜鉛は白髪に効果がありますか?

亜鉛は白髪の予防に効果があります。
亜鉛はメラニン色素を生成する細胞の活性化を促し、メラノサイトの働きを高めます。
また、抗酸化作用により活性酸素を除去し、白髪の原因となる酸化ストレスを軽減します。
さらに、ストレスに対する耐性を高め、成長ホルモンの分泌を促進することで、髪の色素細胞の健康を維持します。これらの効果により、亜鉛は白髪の予防に効果があると考えられています。


セレンが入った亜鉛をとるとハゲますか?

セレンを含む亜鉛サプリメントの過剰摂取は、薄毛のリスクを高める可能性があります。
セレンは適切な量であれば抗酸化作用などの効果がありますが、過剰摂取すると脱毛を促す可能性があります。
セレンと亜鉛は多くのサプリメントで一緒に配合されていますが、日本の一般的な食生活ではセレン不足はほとんどないとされています。
そのため、セレンを含む亜鉛サプリメントを摂取すると、セレンの過剰摂取につながる可能性があります。薄毛予防のためには、セレンを含まない亜鉛サプリメントを選ぶか、食事からバランスよく栄養を摂取することが推奨されます。


亜鉛と男性ホルモンの関係は?

亜鉛は男性ホルモンであるテストステロンの生成を促進し、髪の健康に重要な役割を果たします。
テストステロンは髪の成長を支えるホルモンであり、亜鉛が不足するとその生成が減少し、薄毛や脱毛のリスクが高まります。
さらに、亜鉛は5αリダクターゼという酵素の働きを抑制し、脱毛ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を減少させる効果もあります。
これにより、AGA(男性型脱毛症)の進行を防ぐことに繋がります。


亜鉛と女性ホルモンの関係は?

亜鉛は女性ホルモンに重要な影響を与え、髪の健康をサポートします。亜鉛は卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)の分泌を促進し、これがエストロゲンやプロゲステロンの生成を助けます。
これらのホルモンは髪の成長を促進し、健康的な毛周期を維持するために不可欠です。亜鉛が不足すると、ホルモンバランスが崩れ、髪の成長が妨げられたり、抜け毛が増加することがあります。


髪に良い食べ物はなんですか?

髪に良い食べ物には、タンパク質やアミノ酸が豊富な肉類、魚介類、豆腐などがあります。
これらは髪の主成分であるケラチンの生成を助けます。
また、亜鉛を含む牡蠣や赤身肉は、髪の健康を支える重要な栄養素です。ビタミンB群やビタミンD、ビタミンEも髪の成長に寄与します。
これらの栄養素をバランスよく摂取することで、健康的な髪を育てる環境が整います。
詳細は「髪に良い食べ物とは?薄毛対策におすすめの栄養素とそれらを含む食材を解説」をご覧ください。


髪に良い食べ物とは?薄毛対策におすすめの栄養素とそれらを含む食材を解説

薄毛に関するお悩みは、当院へお気軽にご相談ください

親和クリニックでは、薄毛の症状改善をサポートしています。まずは無料カウンセリングからお気軽にご相談ください。
専門のスタッフがあなたのお悩みに真摯に向き合い、適切な治療法をご案内いたします。


無料カウンセリング予約
薄毛・髪のお悩みは親和クリニックにお任せください

その他の自毛植毛Q&A

薄毛のお悩みについて
自毛植毛の効果・疑問について
女性の薄毛のお悩みについて
自毛植毛の費用について

薄毛治療・自毛植毛専門 親和クリニック 公式サイト

無料相談のご予約

診療時間内(10時〜19時)のお問い合わせには2時間以内、診療時間外は翌診療開始時間より2時間以内にご返信いたします。

お名前
電話番号
メールアドレス

※迷惑メール対策でドメイン指定受信を設定されている方は「@shinwa-clinic.jp」「@shinwa-dr.net」のドメイン受信設定をお願いいたします。

ご希望のクリニック
気になる箇所
希望日時 第一希望
(予約確定ではありません)
日付
時間帯
希望日時 第二希望 任意
(予約確定ではありません)

日付

時間帯

ご希望・相談内容 任意

自毛植毛は親和クリニックへ

無料カウンセリングでは豊富な症例写真をご紹介しながら、患者さまのお悩みが解決できる最適な薄毛治療についてご提案いたします。
複数のクリニックの意見を聞いてみたいという方やセカンドオピニオンを希望される方もお気軽にご相談ください。

PAGE
TOP