AGAかどうかの見分け方は?セルフチェック・診断方法を解説

親和クリニック院長 音田正光

親和クリニック
総院長 音田 正光

AGAの症状に見られる特徴から、自分でできるAGAの確認方法をご紹介します。また、合わせて専門医による精密な診断方法についても解説いたします。

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AGAの見分け方(セルフチェック方法)

AGAの早期発見には、まずは自己チェック(セルフチェック)を行いましょう。ここではセルフチェックを行うための方法をご紹介します。


昔の自分の写真と比較する

昔の自分の写真と比較することは、AGAの進行を確認する効果的な方法です。
正しく確認するための方法を下記にまとめてみました。

■注意点
・季節を考慮する: 季節によって髪の状態が変化することがあるため、同じ季節の写真を比較するのが理想的です。
・同じ条件での撮影する: 照明、髪型、カメラアングルなどをできるだけ統一し、客観的な比較ができるようにします。

■比較時期
1.若い頃の写真を比較する: まずは、20代前半など、髪の状態が最も良かった時期の写真と比較することで、変化ができるためおすすめです。
2.長期的な比較を行う:若い頃のお写真と比較し、変化を感じた場合、 AGAは徐々に進行するため、6ヶ月前、1年前、2年前などの写真と比較しましょう。より明確な変化を確認できます。
3.定期的な撮影を行う: また、1ヶ月に1回程度行いましょう。同じ角度から写真を撮影し、変化を比較しましょう。定期的な変化を捉えることが重要です。

下記に比較するポイントをまとめました。

1.髪の密度: 頭頂部や前頭部の髪の密度が低下していないか確認します。
2.生え際: M字型の後退や額の広がりを観察します。
3.つむじの大きさ: 頭頂部の地肌が見える範囲が拡大していないか確認します。
4.髪の太さ: 毛髪が細くなっていないか観察します。
5.全体的なボリューム: 髪全体のボリュームが減少していないか確認します。

AGAの進行を自身で正確に把握することは、効果的な対策を講じる上で非常に重要です。
このような自己観察を継続することで、AGAの進行状況を客観的に認識し、適切なタイミングで専門医に相談することができます。自身の髪の状態を正確に把握することは、将来的な治療方針を決定する上でも重要な基盤となり、早期の対応や効果的な治療につながります。


ハミルトンノーウッド分類と比較する

ハミルトンノーウッド分類を使用することで、AGAの進行を客観的に判断できるためおすすめです。
ハミルトンノーウッド分類を使ってAGAの進行を確認する方法は以下の通りです。

MIRAI法の図解画像

■確認方法
・自分の頭髪の状態を観察し、7段階の分類と比較します。
・どの分類に当てはまるかチェックしましょう。

1.M字型(額の生え際から進行するタイプ)
・額の生え際から薄毛が始まり、M字型に後退していく
・進行すると頭頂部へと薄毛が広がる
・ステージIVでは頭頂部にもAGAの症状が現れる

2.O型(頭頂部の症状が出るタイプ)
・日本人に多く見られるパターン
・頭頂部を中心に比較的早くAGAが進行する
・ステージIIIで既に頭頂部の薄毛が目立つ
・生え際と頭頂部から薄毛が広がり、最終的に頭部全体に及ぶ

3.U字型(前頭部から進行するタイプ)
・前頭部全体から後ろに向かってAGAが進行する
・日本人には比較的少ないタイプ
・進行すると前頭部と頭頂部の薄毛が目立ち、他のタイプとの区別が難しくなる

AGAの進行度を正確に把握することは、効果的な対策を講じる上で非常に重要です。その手段として、ハミルトン・ノーウッド分類を用いて自分の症状がどの段階に当てはまるかを確認することが有効です。
この分類方法を活用することで、自身のAGAの進行度を客観的に評価でき、それに基づいて適切な治療計画を立てることができます。特に注目すべきは、AGAの初期段階での対応が重要だということです。早期に症状を認識し対処することで、治療にかかる時間や費用を大幅に抑えられる可能性があります。
自己診断で進行の兆候が見られた場合、迷わず専門クリニックに相談することをおすすめします。専門医の診断を受けることで、より正確な状態の把握と、個々の状況に適した効果的な治療方針を決定することができます。早期発見・早期治療が、AGAへの最も効果的なアプローチとなるでしょう。


抜け毛を確認する

抜け毛の状態を確認することは、AGAの進行を把握する重要な判断材料となります。下記の方法で、自分の抜け毛の状態を詳細に観察しましょう。

■確認方法
1.ブラシやくし: 髪をとかした後、ブラシやくしに絡まった髪の毛
2.枕もと: 起床時に枕の周りに落ちている髪の毛
3.風呂場: シャンプー後や入浴後に排水溝に溜まった髪の毛
4.洗面所: ドライヤーをかけている場所に落ちている髪の毛

上記の1~4の状況で見つけた抜け毛をもとに、下記のサインに当てはまるかチェックしましょう。

MIRAI法の図解画像

■危険な抜け毛のサイン
1.細くて短い抜け毛が増えている
2.コシのない弱々しい抜け毛が目立つ
3.軟毛のような抜け毛が増加している
4.頭頂部や生え際からの集中的な抜け毛が見られる


AGAの特徴(セルフチェック項目)

ここまでAGAの見分け方について解説してきました。
ここからは、さらに一歩踏み込んで、AGAの症状が進行していると考えられる具体的な兆候や特徴について、より詳細に説明していきます。


髪の毛が細く柔らかくなった

AGAが進行すると、髪の毛が細く柔らかくなる「軟毛化」が起こり、下記のような見た目の変化が現れます。

1.髪のボリュームダウン: 全体的に髪が薄く見え、ふんわり感が失われます。
2.ハリとコシの低下: 髪が垂れやすくなり、スタイリングが難しくなります。
3.地肌の透け: 髪が細くなることで、頭皮が見えやすくなります。
4.髪の質感の変化: 触った感じが柔らかく、繊細になります。
5.短い髪の増加: 成長期が短縮されるため、短い髪が目立つようになります。
6.光の反射: 細い髪は光を反射しやすく、薄毛感が強調されます。


抜け毛の量が増えた

正常なヘアサイクルでは1日50〜100本程度の抜け毛は自然ですが、AGAの進行により抜け毛の量が増加します。
AGAが進行し抜け毛の量が増えると、下記のような変化が起こります。

1.抜け毛の増加:1日100本以上の抜け毛がある
2.髪のボリューム低下: 全体的に髪が薄く見え、ふんわり感が失われます。
3.頭皮の露出: 特に頭頂部や前頭部で頭皮が透けて見えるようになります。
4.生え際の後退: おでこが広くなったように見え、M字型の薄毛が目立つようになります。
5.頭頂部の薄さ: つむじ周辺が広範囲にわたって透けて見える状態になります。
6.髪質の変化: 太い髪が減少し、細くて短い産毛のような髪が増加します。
7.頭皮の色の変化: 正常な青白い色から、赤っぽいまたは茶色っぽい色に変化することがあります。


おでこが広くなってきた

AGAの進行に伴い、多くの人が気づく最初の変化の一つが、おでこの広がりです。この現象は、AGAにより生え際の髪の毛が後退することで引き起こされます。
他、生え際が後退することでの見た目の特徴は下記となります。

1.額の拡大: 生え際が後退することで、額が広くなったように見えます。
2.M字型の後退: 左右の額の角から徐々に髪が薄くなり、M字型の薄毛が目立つようになります。
3.非対称な後退: AGAによるM字ハゲは左右の対称性が崩れ、髪の密度にムラが生じます。
4.髪質の変化: 生え際付近の髪が細く、短くなり、産毛のような質感に変化します。
5.頭頂部への進行: 放置すると、M字型の後退が進み、頭頂部の薄毛とつながる可能性があります。
6.透け感の増加: 生え際の髪が薄くなることで、頭皮が透けて見えるようになります。


頭頂部が透けて見えるようになった

AGAにより頭頂部が透けて見えるようになると、下記のような変化が起こります。

1.髪の密度低下: 頭頂部の髪の毛が徐々に減少し、頭皮が見えやすくなります。
2.つむじの変化: 正常な渦巻きパターンが不明瞭になり、毛の流れが乱れます。
3.透け感の増加: 頭皮がうっすらと見え始め、時間とともに透け感が広がります。
4.ボリューム減少: 髪全体のボリュームが減り、頭頂部が平らに見えるようになります。
5.毛質の変化: 髪が細く、柔らかくなり、コシが失われます。
6.O字型の薄毛: 日本人に多い頭頂部からの薄毛パターンが現れます。


両親や祖父母に薄毛の人がいる

両親や祖父母に薄毛の人がいる

症状の他に遺伝的要因がAGAにおいて重要です。
AGAの遺伝的要因において、母方の親族が特に大きな影響を与えることが知られています。これは、AGAの主要な原因遺伝子であるアンドロゲン受容体(AR)遺伝子がX染色体上に存在するためです。男性は母親からのみX染色体を受け継ぐため、母方の遺伝的影響が直接的に作用します。
具体的には、母方の祖父が薄毛の場合、AGAを発症する確率は約75%に上ります。さらに、母方の祖父と曽祖父がともに薄毛の場合、AGA発症の確率は約90%まで上昇するとされています


ストレスを感じることが多い

AGAの発症や進行には様々な要因が関与しますが、ストレスもその一つとして注目されています。ストレスがAGAの直接的な原因ではないものの、その発症や進行を加速させる可能性があることが知られています。
特に以下の2点に当てはまる方は、AGAのリスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。

1.慢性的な心理的ストレスが多い
仕事や人間関係などにより、不安やイライラ、緊張が続く環境に長期間さらされている方は要注意です。常に臨戦態勢にある状態が続くと、ストレスホルモンの分泌が増加し、AGAの進行を加速させる可能性があります。
2.急性のストレス
親しい人との死別や大きな挫折など、直近に強烈なストレスを経験した方も注意が必要です。このような急激なストレスは自律神経のバランスを大きく崩し、男性ホルモンの分泌を増加させることで、薄毛の進行を促進する可能性があります。


食生活が偏っている

AGAの発症や進行には、遺伝的要因だけでなく、生活習慣も大きく関与しています。その中でも、食生活はAGAの発症や進行に特に影響を与える重要な要素です。
バランスの取れた栄養摂取は、健康な髪の成長と維持に不可欠です。しかし、現代社会では、忙しさや嗜好を優先するあまり、食生活が偏りがちになってしまっている方が多いです。下記のような食生活を送っている方は、AGAの進行リスクが高まる可能性があるため、特に注意が必要です。

1.脂肪分や高カロリーな食事が習慣化している
2.動物性食品中心の食生活
3.過度の飲酒
4.ファストフードや清涼飲料水の過剰摂取
5.加工食品をよく摂取している
6.22時以降の夜遅い食事が多い
7.タンパク質不足の食生活
8.栄養バランスに偏りがある


専門医によるAGA診断方法

これまで、AGAのセルフチェック方法や自己診断の重要性について説明してきました。自己観察は重要ですが、正確な診断と適切な治療のためには、専門医の診断が不可欠です。
「自分がAGAを発症しているかもしれない」と感じた方にとって、次のステップは専門医の診察を受けることです。ここからは、専門医がどのようにAGAを診断するのか、その詳細なプロセスについて解説していきます。


問診・視診・触診

問診・視診・触診

専門医によるAGAの基本的な診断方法には、「問診、視診、触診」があります。


・問診
問診では、脱毛の開始時期や進行速度、家族歴、生活習慣、ストレスレベルなどを確認します。

・視診
視診では、髪の密度、太さ、色の変化、脱毛パターンを観察し、ノーウッド・ハミルトン分類を用いてAGAの進行度を評価します。

・触診
触診では、頭皮の硬さ、痛み、炎症の有無を確認します。

これらの方法を組み合わせることで、AGAの初期診断が可能となり、さらなる詳細検査の必要性を判断します。


マイクロスコープ検査

マイクロスコープ検査

マイクロスコープ検査は、AGAの診断において重要な役割を果たします。この検査では、最大250倍の拡大映像で頭皮や毛髪の状態を詳細に観察できます。
マイクロスコープ診断で主に以下のことが分かります。


1.頭皮の状態(炎症や毛穴の詰まりなど)
2.毛髪の太さや密度
3.毛髪の生え方の傾向
4.AGAの進行度合い

この結果、AGAの正確な進行段階や頭皮の健康状態が明らかになり、それに基づいて個別化された治療計画を立てることができます。例えば、初期段階のAGAであれば、薬物療法や頭皮ケアを中心とした治療を行い、進行した段階であれば、より積極的な治療法(例:メソセラピーや植毛)を検討します。


血液検査・遺伝子検査

AGAの診断と治療において、血液検査と遺伝子検査は非常に重要な役割を果たします。
これらの検査を実施することで、患者さん個々の状態を詳細に把握し、より精密で効果的な治療方針を立てることが可能となります。下記では、これらの検査によって得られる情報と、それがどのように治療に活かされるかについて詳しく説明していきます。

■血液検査
・男性ホルモンの量
・甲状腺や肝臓の機能
・栄養状態
・貧血の有無
・ホルモンバランス

■遺伝子検査
・AGAになりやすい遺伝的リスク
・薄毛の進行速度
・治療薬の効果予測
・家族歴による発症可能性

これらの検査結果を組み合わせることで、データを総合的に分析し、患者さまの状態に最も適した治療法を選択します。
このアプローチにより、より安全で効果的な的確AGA治療が可能になります。


AGAの診断に関するよくある質問


AGAの原因はなんですか?

AGAの主な原因は以下の4つです。
1.男性ホルモン:テストステロンから変換されるDHT(ジヒドロテストステロン)が毛包に影響を与え、髪を細く短くします。
2.遺伝:特に母方からの影響が大きく、母方の祖父が薄毛の場合、AGAを発症する確率は約75%に上昇します。
3.ストレス:長期的なストレスは血行不良を引き起こし、頭皮への栄養供給を妨げます。
4.生活習慣:不規則な睡眠、運動不足、栄養バランスの悪い食事が髪の健康に悪影響を与えます。

これらの要因は複合的に作用し、AGAの進行を加速させる可能性があります。
早期発見・早期治療が重要なので、気になる症状がある方は専門医に相談することをおすすめします。
詳しくは、下記リンクからご参照ください。

AGAの原因は?

産毛が増えるのはAGAの前兆ですか?

生え際に産毛が増えることは、AGAの初期症状である可能性があります。AGAによる産毛増加の主な原因は以下の通りです。
1.ヘアサイクルの短縮
2.髪の細化(ターミナルヘアからヴェルスヘアへの変化)
3.毛包のミニチュア化
4.髪の成長速度の低下

ただし、産毛の増加が必ずしもAGAを意味するわけではありません。ミノキシジルなどの薬剤使用や、ストレス、生活習慣の乱れによっても産毛が増えることがあります。
AGAによる産毛は非常に細く弱々しく、生え際が後退しM字型に薄くなる傾向があります。早期発見・早期治療が重要なので、気になる症状がある方は専門医に相談することをおすすめします。
詳しくは、下記リンクからご参照ください。

「生え際の産毛」はAGAの初期症状?

AGAじゃなかった場合に考えられる脱毛症はなんですか?

AGAとは異なる脱毛症には、以下のようなものがあります。
・円形脱毛症:突然、円形や楕円形の脱毛斑が現れる自己免疫疾患です。Tリンパ球が毛根を攻撃することで発症します。
牽引性脱毛症:髪を強く引っ張るヘアスタイルが原因で起こる脱毛症です。主に生え際や側頭部に見られます。
瘢痕性脱毛症:頭皮に傷跡ができることで毛包が破壊され、永久的な脱毛を引き起こす症状です。
粃糠性脱毛症:頭皮の角質異常により大量のフケが発生し、毛穴を塞ぐことで起こる脱毛症です。脂漏性脱毛症と似ていますが、皮脂の過剰分泌ではなく角質異常が原因です。

これらの脱毛症はAGAとは異なる原因や症状を持つため、適切な診断と治療が必要です。


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