自毛植毛手術を行った後は、髪が一時的に抜ける症状がでることがあります。これをショックロスと言いますが、あくまで一時的なものなので一定期間がたてばおのずと毛が生えてきます。
ショックロスの原因はいろいろありますが、実は医学的に正確なことはよくわかっていません。手術のときの麻酔の影響により、髪が抜けるということも考えられています。また移植の範囲の炎症作用で、抜け毛が多くなるとも言われています。これらの影響で髪の毛髪サイクルに乱れが生じて、髪の抜け毛が一時的に増えることが原因として挙げられます。
そして、このショックロスは、女性に比較的多くみられます。植毛をしたのに抜け毛が増えると、どうしても気にしてしまう人もいるでしょう。とくにストレスで抜け毛が増えて移植を行った場合は、あまり気にしすぎるとかえって抜け毛が増えてしまうことがあります。
ただ、髪全体が抜けるわけではなく、だいたい10%から15%ほどの毛が抜けると言われています。しかも全体の毛の15%程度の抜け毛の場合でも、見た目ですぐにわかるものではないので安心してください。
ショックロスは一時的なものです。多くの場合1年~1年半の間に元通りの量になりますので、あまり気にしすぎないようにしましょう。また抜け毛が増える範囲は、移植した部分とその近くの麻酔を打った範囲になります。当然ですがこの範囲以外の部分の髪が抜け落ちることはありません。 心配しないで日々を送ることが大切です。
抜け毛が増える時期は、だいたい手術後3か月~4か月後になります。個人差がありますので、なかには、全然気にならなかったという人もいます。複数回植毛手術をされた方でも、1回目と2回目では抜け毛の量が違うなど、時期によっても変わってきます。
ショックロスの確率として、一般的に言われているのは「20%」。正直なところ、決して少ないと言いきれる数字ではありません。ただしこの20%という数字の中には、抜け毛の程度が比較的軽いケースも多く含まれています。そのため、手術前よりも薄毛が目立つという心配は少ないとも考えられます。
また、なかでもショックロスが起きる可能性があると言われているケースは、髪が弱い場合。しかしながら、ショックロスの可能性について紐解いてみると、医学的にはまだまだ不透明なところも多く、たとえ医師でも事前にショックロスの可能性を見極めることは困難とも考えられています。さらに、その原因も明確には追究されておらず、ショックロスを起こす可能性や程度については、まさにケースバイケースと言えます。
自毛植毛手術の際には、ご自身の健康な毛根部分の頭皮を薄く切除し、移植用に採取する「ドナー採取」という工程があります。ここで採取された頭皮が、頭髪の薄い部分に移植されるのです。
このように、植毛手術の大事な要となるドナー採取ですが、そもそもドナーを採取した部分は毛がなくなることから、さらに薄毛が進行していくのではないかと心配される方も多くいらっしゃいます。しかし、ドナー採取部分が原因となりショックロスを起こすという関係性は考えられません。
また、ドナー採取の際には、いかに目立たない場所で、周辺の毛根を傷つけずに、ドナーを採取できるかが重要です。さらに、毛根採取には国内最少径のパンチを用いるため、あらゆる観点で考えてもドナーを採取することによって薄毛が目立つという心配はほとんどないと言えるでしょう。
そもそも、頭頂部は植毛が難しいという説もあります。これは他の部分に比べ頭頂部には大量の植毛が必要だということ、さらには頭頂部は既存の毛髪の隙間に移植していくケースが多い為です。
そして、上記のような理由からショックロスのリスクを高めるとも考えられていることから、「頭頂部はショックロスが起きやすい」という説が広まったと思われます。
しかし、頭頂部の植毛手術の際に懸念されるショックロスのリスクは、医師の技術によってある程度予防することが出来ます。もちろん、ご自身の髪質や頭皮の状況などによる個人差もありますが、頭頂部の植毛手術においてはより一層、医師の技術力が重要となるのです。
薄毛治療は美容のための施術と考えられていることから、基本的にどのクリニックであっても「自由診療」であることが一般的だと言えます。そのため、親和クリニックでも、たとえショックロスが起きた場合、保険適応で治療を行うことはできません。
しかしながら、自由診療だからこそ、植毛技術はもちろん、ショックロスに対する対応技術にも差が出るという側面はあります。
その点、親和クリニックでは、豊富な臨床実績と知識を持った医師が、ショックロス状態に対する適切な処置・対応を施しますので、ご安心くださいませ。
また、ショックロスだけに限らず、植手術後にはアフターケアが欠かせません。採取・移植の技術、そして丁寧なアフターケアが揃ってこそ、ショックロスのリスクを極力減らすことが出来るのです。
ショックロスによる抜け毛現象は、「一時的脱落」とも言われています。そのため、決して永久的に続くものではありません。結論、ショックロスは回復します。
そもそも、ショックロスは手術後から1ヶ月前後で起こると言われていますが、それに対して回復期は4ヶ月~半年が経過した頃と考えられます。もちろん、早い時期からいつも通りとはなりませんが、徐々にショックロス部分の薄毛状態も目立たなくなり、周囲と同様に毛が生えそろえる様子が想定されます。
とはいえ、せっかく植毛をしたのにも関わらず、ショックロスの抜け毛症状が見え始めた時には、なかなかショッキングに感じられるでしょう。しかし、事前知識として回復するということを知っておけば、更なるストレスで薄毛症状が進行する懸念も和らぐのではないでしょうか。
ショックロスを防ぐ方法には諸説ありますが、医学的に好ましい成果が報告されているのは、「プロペシア」や「ミノキシジル」といった内服薬・外用薬による予防策です。これらは、AGA治療に効果的と言われています。
AGA症状の大きな原因として考えられる、男性ホルモンの一種であるDHTの生成を抑制する作用がある。
頭皮の血行を促進する作用によって、栄養が毛根に巡り、毛髪の発育を促す効果が期待できる。
自毛植毛手術に、これらの薬を併用することで、ショックロスのリスクをある程度軽減・予防できると考えられています。
しかしながら、これらの内服薬によるショックロスの予防効果には、科学的に明確な根拠があるわけではないため、確実に効果がある予防策とまで断言することはできません。
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