髪の毛の生産・成長において重要な役割を果たしている「毛母細胞」は、不規則な生活や偏った食生活を続けていると、活動が鈍くなり薄毛が進行します。
毛母細胞に直接働きかけるには、クリニックによる治療が必要です。それと併せて、薄毛を引き起こす原因となる生活習慣の改善も行うと良いでしょう。
ここでは、毛母細胞の働きを弱めてしまう原因と、活性化が期待できる方法を解説します。
毛髪は、皮膚の外に出ている毛幹と、皮膚の下に隠れている毛根で構成され、毛根の膨らんだ部分が毛球です。髪の成長を支える大切な役割の毛球の内部には毛乳頭があり、それを覆っている細胞が毛母細胞です。
毛根の根元には毛球があり、そのくぼんだところにあるのが毛乳頭です。毛乳頭の周りにはたくさんの毛母細胞があり、毛細血管から栄養分や酸素を吸収し、それをエネルギーにして分裂を繰り返し、毛髪に成長していきます。
ですから、毛髪の成長に最も大切な組織が毛乳頭と毛母細胞で、毛母細胞が分裂を繰り返すことによって角質化し、硬い毛髪となって生えていきます。
毛母細胞の細胞分裂が活発化すると髪の毛は順調に成長していきます。
メラノサイトからメラニン色素を受け取って髪の毛を黒くする働きを持つ毛母細胞は、毛乳頭から産生されるFGF-7という育毛促進因子によって活発化します。
このFGF-7が減少して毛母細胞の分裂活動が弱くなったり活動を休止すると、髪の毛が成長しにくくなり薄毛になってしまいます。
毛髪は生えてから抜けるまでの一連のサイクルを繰り返し行っています。薄毛に悩んでいる方の多くは、毛髪のサイクルが乱れている可能性が高いです。
毛髪は毛母細胞が活発に働くことで、太く・強く成長し、働きが弱まることで毛髪が細く・弱くなってしまいます。
薄毛になっている方の場合、毛髪の成長期間がかなり短く、成長しきれていない毛髪が抜けてしまうことで、結果的に薄毛になってしまいます。
毛母細胞の働きを弱める主な原因は、男性ホルモンの影響や血行不良、栄養不足などが挙げられます。
AGA(男性型脱毛症)の発症に男性ホルモンが関係していることは、いまでは広く知られるようになってきました。
しかし、男性ホルモンそのものが薄毛を引き起こしているのではなく、男性ホルモンのテストステロンが還元酵素5αリダクターゼと結びつくことで生成されるジヒドロテストステロン(DHT)の影響によって、発毛サイクルに悪影響を及ぼしているのです。
この、DHTが原因の薄毛をAGA(男性型脱毛症)と呼び、主に思春期以降の男性が発症する進行性の脱毛症です。
DHTが増えると、毛母細胞の分裂を抑制し、ヘアサイクルが退行期、休止期へ誘導されるようになります。その結果、髪の毛が十分に育つ前に抜けてしまうため、徐々に薄毛になってしまいます。
このAGAですが、そのまま放置しておくと薄毛はどんどん進行していきます。
血行不良や食生活の乱れによる頭皮の栄養不足も、毛母細胞の働きを弱める原因の一つです。血行が悪くなると、髪の毛の成長に必要な栄養が頭皮や毛乳頭に行き届きにくくなります。
毛乳頭に栄養が行き届かなくなると、毛母細胞へ細胞分裂の指示を出す働きが悪くなり、新しい髪が生えてこなくなります。頭皮の栄養不足は、髪の毛の成長にとっては大きなマイナス要素となります。
活性酸素は毛母細胞の働きを弱める原因の一つです。活性酸素は本来、体内に侵入してきた細菌やウイルスに対抗する役割を持っているため、とても重要なもので、悪いものではありません。しかし、活性酸素が増加することが悪影響をもたらします。
活性酸素が増加すると、体内の細胞にも攻撃をし始め、毛母細胞も攻撃を受け、働きが弱くなってしまい、薄毛につながります。
活性酸素は以下のような要因によって増加してしまいます。
毛母細胞は基本的に死滅することはなく、一生涯にわたってヘアサイクルを繰り返します。
しかし、大きなやけどや縫合を伴った傷を負った場合は、毛母細胞は死滅する可能性があるのでそのような部位の傷は毛髪が生えてくる可能性は低いです
一度死滅した毛母細胞からは毛髪が生えてくることはありません。
しかし、毛母細胞は大きな傷を負わない限り死滅しません。そのため、薄毛や抜け毛の原因は毛母細胞以外にあると考えられるでしょう。
毛母細胞の活動が低下してしまうと、髪の毛の成長も止まってしまいます。
薄毛を改善するには、ヘアサイクルを整え、髪の毛の成長を促す必要があります。特にAGAによる薄毛であれば、毛母細胞を活性化させる治療方法もあります。
毛母細胞を活性化させるためには、毛髪の成長に必要な栄養を摂取する必要があります。
毛髪の成長は短期間で起こるものではありません。長期的に考え、バランスよく栄養を取ることが最も重要です。
バランスの良い食事は健康にもよいため、毛髪の成長とともに健康的な体作りも目指していきましょう。
ストレスを抱えている状態は活性酸素が増加する要因です。前述したとおり、活性酸素が過剰に増加することで毛母細胞の働きに大きな影響を与えてしまいます。そのため、適度に運動をしたり飲酒・喫煙は控えるなど活性酸素を必要以上に増加させないための生活を送りましょう。
AGAの主な原因とされるジヒドロテストステロン(DHT)は、髪が生えてから自然に抜け落ちるまでの周期、いわゆるヘアサイクルを短くする原因物質と考えられています。
つまり、髪の毛が太く長く成長する前に抜けてしまうため、細い短い毛が多くなることで薄毛が目立つようになります。
それを防ぐためには、毛母細胞の働きを弱めてしまうAGAの改善が必要です。
AGAは進行性の脱毛症ですから、放っておいても自然治癒することはありません。症状が悪化する前に、薄毛治療専門のクリニックで治療を行い、DHTを抑制させることが薄毛対策には大切なことです。
髪の毛の成長に最も重要な役割を果たしているのが、“毛母細胞”であることを解説しましたが、大切なのは、毛母細胞の働きが鈍くなる要素をできるだけ排除していくことです。
専門クリニックでの内服薬や外用薬による治療は、早ければ早いほど効果が期待できます。また、治療と併せて、日常生活の髪の毛の成長にマイナスとなる要素を排除することも大切なことと言えるでしょう。
まずはクリニックを受診して、薄毛治療はもちろん、生活習慣の具体的な改善策も含めて、専門家の意見を仰ぐことから始めてみましょう。
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