「植毛はやめたほうがいい」と言われる理由
植毛は薄毛対策として注目されていますが、「やめたほうがいい」と言われることもあります。その主な理由は以下の4つです。
これらの要因を理解することで、植毛を受けるべきかどうかの判断がしやすくなります。本ページでは、各ポイントについて詳しく解説します。
デメリットやリスクの大きい植毛方法がある
植毛手術にはさまざまな方法があり、中にはデメリットやリスクが大きいものもあります。
植毛を検討する際は、これらのリスクを十分に理解することが重要です。以下で主な方法とそのリスクを詳しく解説します。
人工毛の植毛
人工毛植毛は、合成繊維で作られた人工の毛髪を頭皮に直接植え込む方法です。
即効性があり、希望の本数を好きな部位に植えられるという利点がありますが、デメリットやリスクが大きいため、現在ではあまり推奨されていません。
人工毛植毛の主なデメリットとしては、下記が挙げられます。
1.拒絶反応のリスク:人工毛は体にとって異物であるため、炎症を起こす可能性が高くなります。
2.定期的なメンテナンスの必要性:人工毛は自然に生え変わらないため、年1〜2回の追加植毛が必要となり、維持費がかかります。
3.感染症のリスク:人工毛の周りに汚れや皮脂が溜まりやすく、細菌感染を引き起こす可能性があります。
4.不自然な外観:人工毛は質感や色味が自然な髪と異なる場合があり、違和感を生じることがあります。
一方、自毛植毛は患者自身の毛髪を移植するため、拒絶反応のリスクが低く、より自然な仕上がりが期待できます。
また、移植した毛髪は半永久的に生え続けるため、定期的なメンテナンスも不要です。
これらの理由から、現在では人工毛植毛よりも自毛植毛が推奨されており、多くの医療機関で採用されています。
メスによる自毛植毛(FUSS法・FUT法)
FUSS法(FUT法)は、後頭部から帯状に皮膚を切り取り、毛髪を含む組織を採取する自毛植毛の方法です。この手術には以下のようなデメリットやリスクがあります。
1.大きな傷跡:後頭部に線状の傷跡が残り、短髪にした際に目立つ可能性があります。
2.術後の痛み:メスで皮膚を切り取るため、術後に激しい痛みが続くことがあります。
3.長い回復期間:傷口の消毒や抜糸が必要で、完全回復までに時間がかかります。
4.頭皮への負担:採取部位に痛みや突っ張り感などの強い違和感が生じることがあります。
5.移植効率の低さ:採取した組織には移植に不適な毛髪も含まれ、一部が廃棄されます。
これらの理由から、当院ではメスを使わないFUE法による自毛植毛を主に採用しています。
FUE法は小さなパンチで毛髪を一つずつ採取するため、傷跡が目立たず、術後の痛みも少なく、回復も早いのが特徴です。
自毛植毛方法による痛みの差については、「自毛植毛方法の違いによる痛みの差はどのくらい?」で詳しく解説しています。
人によって植毛の向き不向きがある
植毛の効果は個人差が大きく、体質や希望する治療方針によって向き不向きがあります。
髪質や肌質などの体質的要因、費用や期間に対する考え方など、様々な観点から適性を判断する必要があります。次項では、植毛に向いている人と向いていない人の特徴を詳しく解説していきます。
植毛に向いていない人
植毛に向いていない人には、いくつかの特徴があります。これらの特徴を持つ方は、植毛の効果が十分に得られない可能性があるため、慎重に検討する必要があります。
1.薄毛の進行が非常に早い人
急速に薄毛が進行している場合、植毛した毛髪の周りの既存の髪が抜け落ちてしまい、自然な仕上がりを維持するのが難しくなります。
2.ドナー部位に十分な髪の毛がない人
自毛植毛では、通常後頭部や側頭部から健康な毛髪を採取します。これらの部位に十分な毛量がない場合、移植に必要な毛髪を確保できず、満足な結果が得られない可能性があります。
3.健康状態が不安定な人
糖尿病や心臓病などの持病がある場合、手術のリスクが高まる可能性があります。また、傷の治癒が遅れたり、合併症のリスクが高まったりする可能性があります。
4.円形脱毛症の人
円形脱毛症は自然に改善する可能性が高いため、植毛を急ぐ必要はありません。経過観察が推奨されます。
5.毛量が極端に少ない人
全体的な毛量が極端に少ない場合、自然な仕上がりを実現するのが難しくなります。
植毛に向いている人
1.自然な見た目を重視する方
植毛では自分の毛髪を使用するため、人工的な印象を与えずに自然な外観を実現できます。ウィッグなどと比べて、より自然な仕上がりを求める方に適しています。
2.日々のケアに時間をかけたくない方
植毛した毛髪は一度定着すれば、通常の髪と同じように扱えます。特別なメンテナンスや複雑なケアが不要なので、忙しい方や手間をかけたくない方に向いています。
3.長期的な費用対効果を考える方
植毛は初期費用が高めですが、長期的に見ると他の薄毛対策(定期的なウィッグの購入や継続的な薬物療法など)よりも経済的な場合があります。
将来を見据えて費用対効果を考える方に適しています。
4.薬物療法に不安を感じる方
内服薬や外用薬による副作用や継続的な効果を期待する方はを植毛がおすすめです。
ただし、植毛の適性は個人によって大きく異なります。
最適な治療法を選択するためには、専門医によるカウンセリングを受けることが重要です。
経験豊富な医師の診断を受けることで、より最適な治療効果が期待できます。
植毛にかかる費用が高い
植毛の効果は個人差が大きく、体質や希望する治療方針によって向き不向きがあります。
髪質や肌質などの体質的要因、費用や期間に対する考え方など、様々な観点から適性を判断する必要があります。次項では、植毛に向いている人と向いていない人の特徴を詳しく解説していきます。
植毛の費用が高くなる理由
植毛の費用が高くなる主な理由は、手術の専門性と技術的な複雑さにあります。以下に、費用の内訳と料金に影響する要素を説明します。
1.医師やスタッフの人件費
専門的な技術と人材が必要なため高くなります。
植毛手術には高度な専門技術を持つ医師や看護師が不可欠です。これらの専門家の人件費が費用に大きく反映されるため、手術費用が高くなってしまいます。
2.最先端の医療機器の使用費
植毛手術では最新の医療機器が使用されます。これらの機器は非常に高価であり、その使用料が費用に含まれるため、全体の費用が上がります。
3.施術室の維持費
清潔で安全な施術環境を維持する必要があります。
植毛手術を行う施術室は、厳格な衛生基準を満たす必要があります。この環境を維持するためのコストが費用に反映されます。
4.移植する毛髪の本数
移植する毛髪の本数によって費用が変わるから高くなります。
移植する毛髪の本数が多いほど、手術時間が長くなり、より多くの労力が必要となります。そのため、本数に応じて費用が増加します。
人工毛植毛:
合成繊維を使用するため初期費用は比較的安価ですが、長期的には追加手術が必要になることがあります。
自毛植毛:
自分自身の髪を使用するため初期費用は高めですが、一度定着すれば追加手術は不要です。
植毛の費用を安く抑えるには
植毛の費用を安く抑えるには、以下のような方法があります
1.早めの治療開始
薄毛の進行が軽度なうちに治療を始めることで、必要な植毛本数を抑えられます。例えば、初期段階のM字型脱毛症なら1,000株程度で十分な効果が期待できます。
2.クリニックを比較する
植毛は自由診療のため、クリニックによって価格が大きく異なります。複数のクリニックの料金を比較し、予算に合った選択肢を見つけましょう。
3.必要最小限の範囲に絞る
カウンセリング時に、最も気になる部分を明確にし、その部分だけに集中して植毛することで費用を抑えられます。例えば、生え際だけや頭頂部の一部だけなど、限定的な範囲に絞ることで、1,000株程度の植毛で効果を得られる可能性があります。
4.無料カウンセリングを活用する
多くのクリニックでは無料カウンセリングを行っています。これを利用して、詳細な見積もりを取得し、自分に最適な治療プランを見つけましょう。
5.キャンペーンやモニター価格を利用する
多くのクリニックでは、期間限定のキャンペーンやモニター価格を提供しています。これらを利用すると、通常よりも安く施術を受けられる可能性があります。
当院では、最大50%OFFとなるモニター募集も行っています。費用を抑えて植毛を検討されている方は、ぜひご検討ください。無料カウンセリングも実施していますので、お気軽にご相談ください。
植毛が定着するまで時間がかかる
植毛は手術後すぐに効果が現れるわけではなく、植えた毛が定着するまでに時間がかかります。定着するまでの手間や期間について、次項で詳しく解説します。
植毛が定着するまでの期間
植毛が定着するまでの期間には、いくつかのステップがあります。手術後、移植した毛髪が定着し、効果を実感できるまでには通常4ヶ月から半年程度かかります。
この間、移植した毛髪は一時的に抜け落ちることがありますが、これは「ショックロス」と呼ばれる現象です。
1.手術直後
植毛手術は日帰りで行われ、手術翌日からは洗髪が可能です。移植した毛髪は術後すぐに定着し始めますが、初めの1週間で多くの毛根が一時的に脱落します。
2.ショックロス
手術から3〜4ヶ月後に、一時的な脱毛症状であるショックロスが発生することがあります。
これは麻酔の影響で毛髪のライフサイクルがリセットされるためですが、心配はいりません。この段階では新しい毛髪が徐々に生え始めます。
3.発毛の実感
約4ヶ月から半年後には、自分の毛髪が生えてきたことを実感できるようになります。
最終的には8ヶ月から1年で、薄毛の悩みが解消され、多様なヘアスタイルを楽しめるようになります。
自毛植毛は時間がかかりますが、その分自然な仕上がりと持続性が期待できるため、多くの人にとって魅力的な選択肢となっています。
詳しい経過や効果については、「自毛植毛の効果はいつから実感する?経過を写真付きで解説」や「植毛後に起こるショックロスの原因や時期はいつですか?」をご覧ください。
植毛が定着するまでに気を付けること
植毛がしっかり定着するためには、いくつかの注意点があります。
術後の過ごし方やケアが、移植した毛髪の生着率に大きく影響するため、以下のポイントに気を付けましょう。
1. 術後の頭皮ケア
専門的な技術と人材が必要なため高くなります。
手術後は、移植部位がかさぶたになるため、触れたり掻いたりしないように注意が必要です。かさぶたが自然に取れるまでの約1~2週間は、頭皮を刺激しないよう心掛けましょう。また、睡眠中に無意識に掻いてしまわないよう、寝具や枕も清潔に保つことが重要です。
2. アルコールと喫煙を控える
手術前日から翌日はアルコールの摂取を控えましょう。アルコールは血行を促進し、出血や腫れを引き起こす可能性があります。また、喫煙は血流を悪化させるため、手術前の2週間と手術後の3週間は禁煙を推奨します。
3. 運動の制限
術後すぐの激しい運動は避けるべきです。運動によって血流が増加し、出血や傷口が開くリスクがあります。軽い運動は手術後3~4日後から可能ですが、筋トレや激しいスポーツは1~2週間控えましょう。
これらの注意点を守ることで、植毛後の髪がしっかりと定着しやすくなります。術後の過ごし方について不安な点があれば、ぜひ専門医に相談してください。詳しい情報については、「自毛植毛の手術後はいつから働けますか?」をご覧ください。
植毛で失敗しないための注意点
信頼できるクリニックを選ぶ
信頼できるクリニックを選ぶことは、植毛治療の成功において非常に重要です。以下の基準を参考にして、適切なクリニックを見つけましょう。
1. 専門医の資格と経験
植毛専門の資格を持つ医師が在籍しているか確認しましょう。
医師の経歴や症例数もチェックし、豊富な経験があることが信頼の証です。
2. クリニックの評判
インターネット上の口コミや評価サイトで、他の患者の体験談を調べることがおすすめです。
特に治療結果や術後ケアに関する評価は重要です。
3. カウンセリングの充実度
初回カウンセリングで、医師が丁寧に説明し、患者の質問にしっかりと答えてくれるかどうかを確認しましょう。
個別の治療計画を提案してくれるクリニックは信頼できます。
4. 使用する技術と設備
最新の植毛技術(FUE法やDHI法など)を導入しているクリニックは、より高い成功率が期待できます。また、清潔で整った環境も重要です。
5. 料金体系の透明性
明確な料金説明があり、隠れた費用がないクリニックを選びましょう。
初回カウンセリング時に詳細な費用について説明してくれるクリニックは信頼できます。
これらのポイントを考慮し、自分に合った信頼できるクリニックを選ぶことで、安心して植毛治療を受けることができます。
医師とよく相談して自分にあった植毛方法を選ぶ
医師とよく相談して自分に合った植毛方法を選ぶことは、植毛を成功するために非常に重要なポイントです。
事前のカウンセリングを通じて、納得できる治療を選択しましょう。
相談時の確認ポイント
医師の経験:
植毛に関する豊富な経験を持つ医師かどうか確認しましょう。実績のある医師は、適切なアドバイスを提供できます。
使用する技術:
FUE法やFUT法など、どの植毛方法が自分に適しているかを相談し、それぞれのメリット・デメリットを理解しましょう。
術後のケア:
術後のサポート体制やアフターケアについても確認することで、安心して治療を受けられる環境かどうかを判断できます。
医師との相性:
信頼できる関係を築けるかどうかも重要です。疑問点や不安なことは遠慮せずに質問し、自分が納得できるまで話し合いましょう
これらのポイントを踏まえた上で、専門医としっかり相談することで、自分に最適な植毛方法を選ぶことができます。
豊富な実績を持つ当院では、さまざまな植毛の悩みを解決に導きます
親和クリニックは、今年で10周年を迎え、年間1500件以上の植毛手術を行っています。これまでに多くの患者様の植毛に関する悩みを解決してきました。
専門医によるカウンセリングや最新の技術を駆使して個々のニーズに応じた最適な治療を行っています。
あなたの不安や疑問にも真摯にお答えしますので、まずはお気軽にご相談ください。
植毛に関するよくある質問
Q. 植毛にはどんなデメリットやリスクがありますか?
A. 植毛にはいくつかのデメリットやリスクが存在します。まず、手術方法によっては拒絶反応や感染症のリスクが高まることがあります。特に人工毛植毛では、体に異物が入るため炎症を引き起こす可能性があります。
また、施術後の痛みやダウンタイムが長くなることもあります。
さらに、植毛の効果には個人差があり、薄毛の進行具合や健康状態によっては期待通りの結果が得られないこともあります。
これらのリスクを理解した上で、慎重に検討することが重要です。
Q. 植毛手術費用の相場はどのぐらいですか?
A. 植毛手術にかかる費用の相場は、施術方法やクリニックによって異なりますが、一般的には以下のようになります。
FUT法(メスによる手法):約85万円〜125万円
FUE法(メスを使わない手法):約126万円〜250万円
これらの費用は、移植するグラフト数やクリニックの料金設定によって変動します。例えば、軽度のM字型脱毛症であれば500グラフト程度で済むことがあり、逆に広範囲に移植する場合は1,500グラフト以上が必要になることがあります。
初期費用は150万円〜200万円程度ですが、定期的なメンテナンスが必要となるため、長期的には高額になる可能性があります。 このように、植毛手術の費用は高額ですが、長期的な効果を考慮すると費用対効果が高い治療法といえます。
Q. 植毛の維持費の相場はどのぐらいですか?
A. 植毛の維持費は、主に人工毛植毛に関連します。人工毛植毛の場合、年に1〜2回の追加手術が必要で、そのための維持費は年間約20万円〜50万円程度かかることがあります。
一方、自毛植毛では移植した髪が定着すれば基本的にメンテナンス費用は不要です。自分の髪を使用するため、長期的には経済的な負担が軽減される点が大きなメリットです。
Q. 植毛の寿命はどのぐらいですか?
A. 植毛の寿命は、使用する方法によって異なります。自毛植毛の場合、移植した髪は半永久的に持続します。
移植された髪は、通常の髪と同様にヘアサイクルを繰り返し、健康な状態を保つことが期待できます。
一方、人工毛植毛では、合成繊維で作られた人工毛が使用されるため、寿命は1〜2年程度と短く、定期的なメンテナンスが必要です。
このため、長期的な効果を求めるなら自毛植毛が推奨されます。
Q. 女性でも植毛できますか?
A. 女性でも植毛は可能です。自毛植毛は、男性だけでなく女性にも適した治療法であり、年々希望する女性が増加しています。
薄毛に悩む女性は、特に周囲に知られたくないという気持ちを持つことが多いですが、自毛植毛なら自然な仕上がりが期待でき、気になる部分だけを改善することができます。
詳細については、以下のリンクをご覧ください。
自毛植毛のことなら親和クリニックにご相談ください
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