髪に良い食べ物とは?薄毛対策におすすめの栄養素とそれらを含む食材を解説

親和クリニック院長 音田正光

親和クリニック
総院長 音田 正光

薄毛対策に有効な栄養素や食べ物をご紹介します。また、髪に悪影響をおよぼす食べ物や、食生活の注意点についても解説します。

髪の毛に良い食べ物

髪の健康を維持し、薄毛を予防するためには、適切な栄養摂取が欠かせません。
ここでは、髪の成長を促進し、薄毛対策に効果的な栄養素と、それらを豊富に含む食品をご紹介します。
これらの食べ物を日々の食事に取り入れることで、内側から髪の健康を支え、髪の状態を改善することができます。


タンパク質・アミノ酸(ケラチン)

タンパク質・アミノ酸(ケラチン)

髪の健康を維持するためには、タンパク質やアミノ酸の摂取が非常に重要です。
これらの栄養素は、髪の主成分であるケラチンの生成に不可欠だからです。

●ケラチンと髪の関係
髪の毛は約80~90%がタンパク質で構成されており、そのうちの90%はケラチンが占めています。
ケラチンは18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質で、髪に柔軟性や弾力性を与える重要な役割を果たしています。

●タンパク質とアミノ酸の重要性
ケラチンを生成するためには、体内でタンパク質やアミノ酸を十分に摂取する必要があります。
特に、シスチン、グルタミン酸、ロイシンといったアミノ酸がケラチンの主要な構成要素となっています。

タンパク質・アミノ酸が豊富な食品
肉類:鶏肉、牛肉、豚肉
魚介類:魚全般、特に青魚、卵
大豆製品:豆腐、納豆、高野豆腐
乳製品:牛乳、ヨーグルト、チーズ
ナッツ類:アーモンド、くるみ、カシューナッツ
穀物:玄米、キヌア、オートミール


亜鉛(ミネラル)

亜鉛は体内で様々な重要な役割を果たす必須ミネラルの1つです。特に、アミノ酸がケラチンを生成する過程において、亜鉛は不可欠な栄養素です。

亜鉛(ミネラル)

亜鉛が豊富な食品
・牡蠣:特に高濃度の亜鉛を含む
・赤身の肉(牛肉、豚肉)
・魚介類(カニ、エビ)
・鶏肉
・豆類(インゲン豆、エンドウ豆)
・ナッツ類(カシューナッツ、アーモンド)
・全粒穀物
・乳製品


ビタミンB6

ビタミンB6は、亜鉛の働きを助けるパートナーのような存在です。
亜鉛がケラチンを作る際、ビタミンB6は亜鉛が体内でより効果的に働けるよう手助けします。
この二つの栄養素が協力することで、ケラチンがしっかりと作られます。

ビタミンB6

ビタミンB6が豊富な食品
・魚類(マグロ、サーモン)
・ナッツ類(ピスタチオ)
→マグロやピスタチオがビタミンBを豊富に含む
・鶏肉や豚肉
・バナナ
・ジャガイモ
・アボカド
・全粒穀物
・豆類(大豆、レンズ豆)


ビタミンB7(ビオチン)

ビタミンB7(ビオチン)は、髪の健康に重要な栄養素です。
ビオチンはケラチンの生成を促進し、髪を強くしなやかにします。
また、ビチオンは毛母細胞も活性化させるため、新しい髪が健康に生えるのを促進します。

ビタミンB7(ビオチン)

ビオチンが豊富な食品
・レバー(牛):特に高濃度のビチオンを含む
・卵黄
・ナッツ類(アーモンド、ピーナッツ)
・大豆
・キノコ類
・サツマイモ
・カリフラワー
・バナナ


ビタミンD

ビタミンDは髪の健康に重要な栄養素です。頭皮の炎症を抑え、健康的な髪の成長を促します。
また、髪の主成分であるケラチンの生成を助け、強くしなやかな髪を作ります。
さらに、毛根の細胞の働きを整え、髪の成長サイクルを正常に保ちます。

ビタミンD

ビタミンDが豊富な食品
・魚類(サケ、サバ、イワシ):特に高濃度のビタミンDを含む
・卵黄
・キノコ類(特に干しシイタケ)
・牛乳や乳製品(特にビタミンD強化製品)
・レバー


コラーゲン

コラーゲン

次に重要な栄養素はコラーゲンです。
コラーゲンは、髪の健康と成長に重要な役割を果たすタンパク質です。
特に、毛乳頭細胞という髪の成長を促す細胞を新鮮に保つ働きがあります。
毛乳頭細胞は髪の根元にあり、コラーゲンがこれらの細胞をサポートすることで、健康的な髪が育ちやすくなります。

コラーゲンが豊富な食品
1.動物性食品
・鶏手羽や鶏ガラ
・豚足や豚耳
・牛すじ
2.海の食品
・カレイやフカヒレ
・エビやカニ
3.その他
・ゼラチン(コラーゲンを加熱処理して作ったもの)
・湯葉や高野豆腐


ビタミンC

ビタミンCは、髪の成長に必要なコラーゲンの生成を助ける重要な栄養素です。
コラーゲンは髪の健康を支えるタンパク質で、ビタミンCが不足すると生成が妨げられ、髪の質が悪くなることがあります。

ビタミンC

ビタミンCが豊富な食品
・アセロラ:特に高濃度のビタミンCを含む
・ブロッコリー
・柑橘類(オレンジ、グレープフルーツ)
・キウイ
・イチゴ
・パプリカ
・ほうれん草
・トマト


鉄分

鉄分はコラーゲンの生成において重要な役割を果たします。
コラーゲンは、アミノ酸とビタミンCを材料として合成されますが、この過程で鉄分が不可欠なサポート役を担います。
鉄分が不足すると、新たなコラーゲンの生成が妨げられ、肌や髪の健康に影響を与える可能性があります。

鉄分

鉄分が豊富な食品
・レバー(豚):特に高濃度の鉄分を含む
・赤身の肉(牛肉、豚肉)
・カキやアサリなどの貝類
・ほうれん草
・ひじき
・大豆や豆類
・ゴマ
・乾燥果物(レーズンなど)


カテキン

男性型脱毛症(AGA)に効果的な栄養素はカテキンです。
カテキンは、緑茶に豊富に含まれるポリフェノールの一種で、AGAの発症に関与する5αリダクターゼを抑制する効果があります。
AGAは、5αリダクターゼが、テストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換し、DHTが毛根に影響を与えることで脱毛を引き起こします。
カテキンは、5αリダクターゼの働きを抑えることができるため、髪の健康を保つ手助けをします。
テストステロンやDHTについての詳細はこちらをご覧ください。

カテキン

カテキンが豊富な食品
・緑茶:特に高濃度のカテキンを含む
・紅茶
・ウーロン茶
・ココア
・大豆製品
・果物

テストステロン(男性ホルモン)が多いとハゲる?薄毛との関係について


ビタミンA

ビタミンAは、皮膚や粘膜の細胞の成長と修復を助けることで、健康的な頭皮環境を保ちます。
これにより、髪の毛根がしっかりと支えられ、健やかな髪の成長が促進されます。
また、ビタミンAは抗酸化作用も持ち、頭皮の炎症を抑える効果も期待できます。

ビタミンA

ビタミンAが豊富な食品
・レバー(牛や鶏):特に高濃度のビタミンAを含む
・ウナギ
・卵
・乳製品
・緑黄色野菜(ほうれん草、ニンジン、カボチャなど)
・サツマイモ
・パプリカ


ビタミンB2

ビタミンB2は、髪の成長を助け、過剰な皮脂の分泌を防ぐ大切な栄養素です。
このビタミンは、細胞のエネルギーを作るのに関わり、特にタンパク質や脂肪の代謝をサポートします。
ビタミンB2が不足すると、髪が弱くなったり、成長が遅れたりすることがあります。
また、皮膚や粘膜の健康にも役立ち、皮脂腺の働きを正常に保つことで頭皮の状態を良くします。これにより毛根が健康になり、髪の成長が促されます。

ビタミンB2

ビタミンB2が豊富な食品
・レバー(牛や鶏):特に高濃度のビタミンB2を含む
・卵
・乳製品
・ナッツ製品


ビタミンB9(葉酸)

ビタミンB9(葉酸)は、頭皮の血行を促進し、毛髪の成長を助ける重要な栄養素です。
葉酸は細胞分裂やDNAの合成に関与し、特に新しい細胞が必要とされる髪の成長において重要な役割を果たします。
健康な頭皮は毛根に栄養を供給し、髪の成長をサポートします。
葉酸が不足すると、血行が悪化し、髪の成長が妨げられる可能性があります。

ビタミンB9(葉酸)

ビタミンB9(葉酸)が豊富な食品
・レバー(牛や鶏):特に高濃度の葉酸を含む
・緑黄色野菜
・納豆
・菜の花
・いちご


ビタミンE

ビタミンEは、強力な抗酸化作用を持つ大切な栄養素で、頭皮の酸化によるダメージを防ぐ役割があります。
活性酸素は細胞に悪影響を与え、特に細胞膜を傷つけることがありますが、ビタミンEはこれと結びついて細胞膜を守ります。
これにより、頭皮の健康が保たれ、髪の成長に良い環境が整います。その結果、健康的な髪が育ちやすくなります。

ビタミンE

ビタミンEが豊富な食品
・アーモンド:特に高濃度の葉酸を含む
・ヘーゼルナッツ
・ひまわり油やオリーブ油
・鯖
・いわし
・ほうれん草
・ブロッコリー

摂り方に気を付けたい食べ物

これまで必要な栄養素の解説をしましたが、過剰に摂取すると頭皮に悪影響を及ぼす食べ物や成分も存在します。
特に、塩分や糖分、脂質が多い食品は、皮脂の分泌を増加させたり、血行不良を引き起こしたりする可能性があります。
また、アルコールの過剰摂取は体全体の健康に影響を与え、髪の成長にも悪影響を及ぼすことがあります。
これから、具体的にどのような食品や成分に注意が必要かを詳しく見ていきましょう。


塩分が多い食べ物

塩分が多い食べ物には、「ラーメン、漬物、ハム、ソーセージ」などがあります。
塩分の摂りすぎは血圧を上昇させ、血行不良を引き起こすことがあります。
血行が悪化すると、頭皮への栄養供給が減少し、髪の成長が妨げられることがあります。
また、頭皮の乾燥や炎症を引き起こす原因にもなるため、塩分の摂取量には注意が必要です。


糖分が多い食べ物

糖分が多い食べ物には、砂糖を多く含む「お菓子ジュース甘い飲み物白米パン麺類などの主食」があります。
これらの食品を過剰に摂取すると、血糖値が急上昇し、その後急降下することで、体にストレスを与えます。
それにより、頭皮の血行が悪化し、毛根への栄養供給が減少することで髪の成長が妨げられることがあります。
また、糖分の多い食事は皮脂腺の働きを活発にし、過剰な皮脂分泌を引き起こす可能性もあります。
そのような状態を引き起こすと、頭皮環境が悪化し、薄毛や脱毛のリスクが高まるため注意が必要です。


脂質の多い食べ物

脂質が多い食べ物には、「揚げ物加工肉バタークリームナッツ類」などがあります。
脂質の摂りすぎは血行を悪化させ、頭皮への栄養供給が減少することで髪の成長が妨げられます。
また、皮脂腺が過剰に働くことで、頭皮が脂っぽくなり、毛穴が詰まりやすくなります。
これにより、炎症やフケの原因となり、健康な髪を育てる環境が損なわれてしまいます。


アルコール

アルコールは、先ほども軽く触れましたが頭皮にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
過剰な飲酒は、体内での栄養素の消耗を引き起こし、髪の成長に必要な栄養が不足する原因となります。
また、アルコールの代謝過程で生成されるアセトアルデヒドは、血流を悪化させ、頭皮への栄養供給を妨げることがあります。
さらに、アルコールは皮脂腺を刺激し、男性型脱毛症の原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を促進します。

薄毛の予防には食生活の改善が重要

薄毛の予防には、髪に良い食べ物や栄養素をバランスよく摂取することが不可欠です。
ビタミンやミネラル、良質なタンパク質を含む食品を積極的に取り入れることで、健康な髪を育てる環境を整えることができます。
しかし、塩分や糖分、脂質の過剰摂取には注意が必要です。
これらは頭皮に悪影響を及ぼし、髪の成長を妨げる可能性があります。
当院では、薄毛に関する相談を受け付けています。
髪の悩みや食生活についてお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
詳しくは「無料カウンセリング予約」からお申し込みください。

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髪と食べ物に関するよくある質問

Q. 薄毛・抜け毛の予防や、育毛のために必要な栄養素はなんですか?

A. 薄毛・抜け毛の予防や育毛には、以下の栄養素が重要です。
タンパク質は髪の主成分であるケラチンを構成し、コラーゲンは毛乳頭細胞の促進をします。
カテキンはAGAの抑制、ビタミンAやビタミンB2、葉酸は細胞の健康を支えます。
さらに、ビタミンEは抗酸化作用があり、頭皮環境を整えます。
これらの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。


Q. 5αリダクターゼを抑制する食べ物や飲み物はなんですか?

A. 5αリダクターゼを抑制する食べ物や飲み物には、緑茶(カテキンが豊富)、大豆製品(納豆、豆腐)、亜鉛を含む食品(牡蠣、レバー)、および柑橘類の皮(リモネンを含む)があります。これらは、髪の健康を保つために役立ちます。


Q. セサミンは薄毛や抜け毛に効果がありますか?

A. セサミンは、薄毛や抜け毛の抑制に効果が期待できる成分です。
抗酸化作用が強く、血行を促進するため、頭皮に栄養が届きやすくなります。
また、ホルモンバランスを整える働きもあり、抜け毛の原因となる要因を軽減します。
これにより、健康的な髪の成長をサポートします。


Q. 葉酸は薄毛や抜け毛に効果がありますか?

A. 葉酸は、薄毛や抜け毛の抑制に役立つ栄養素です。
葉酸は細胞分裂を促進し、赤血球の生成を助けるため、頭皮への血流を改善します。
これにより、髪に必要な栄養が届きやすくなり、健康な髪の成長をサポートします。
ただし、葉酸単独では直接的な効果は薄いとされるため、他の栄養素とバランスよく摂取することが重要です。


Q. チョコレートを食べると円形脱毛症が悪化しますか?

A. チョコレートが円形脱毛症を悪化させるとは考えにくいです。
過食や偏食が問題であり、チョコレートだけを危険視する必要はありません。バランスの取れた食事が髪の健康を保つ鍵です。

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