【瘢痕性脱毛症】ケガで髪の毛が生えなくなった傷跡に植毛はできる?

親和クリニック院長 音田正光

親和クリニック
総院長 音田 正光

ケガによって髪が生えなくなった傷跡は治せるのでしょうか。瘢痕性脱毛症の症状や、自毛植毛による治療について解説します。

傷跡から髪が生えなくなる「瘢痕性脱毛症」とは

瘢痕性脱毛症

瘢痕性脱毛症(はんこんせいだつもうしょう)は、頭皮の傷跡によって髪の毛が生えなくなる深刻な症状です。
傷ついた部分の毛根が完全に破壊されるため、その箇所からは二度と髪の毛が生えてこなくなります。
この病気について、本記事では原因、症状、そして治療方法について詳しく解説いたします。


瘢痕性脱毛症の原因と症状

瘢痕性脱毛症には、原発性瘢痕性脱毛症(げんぱつせいはんこんせいだつもうしょう)続発性瘢痕性脱毛症(ぞくはつせいはんこんせいだつもうしょう)の2種類があります。


原発性瘢痕性脱毛症

原発性瘢痕性脱毛症とは、体を守るはずの免疫システムが誤って働き、髪の毛の根元(毛包)を攻撃してしまう症状です。
これは自己免疫疾患の一種で、本来なら外敵から体を守る免疫細胞が、自分の体の一部である毛包を「敵」と勘違いして攻撃してしまいます。
なぜこのような異常が起きるのかは、完全には解明されていません。
原発性瘢痕性脱毛症は、発生頻度は低いとされていますが、症状が進行すると脱毛範囲が広がってしまいます。早期に診断し、炎症を抑える治療を行うことが重要です。

考えられる原因
・遺伝子の影響
・強いストレス
・感染症
・疲労
・甲状腺疾患などの他の自己免疫疾患
しかし、多くの場合、明確な引き金が特定できていません。


続発性瘢痕性脱毛症

続発性瘢痕性脱毛症は、ケガや火傷などの外的な要因によって頭皮が傷つき、その結果として毛包が破壊されることで起こる脱毛症です。
外的要因により頭皮に瘢痕が形成され、その部分からは髪の毛が生えなくなります。
原因が取り除かれると脱毛の進行は止まることがありますが、一度瘢痕化した部分からは髪の再生が望めないため、早期の診断と適切な治療を行うことが重要です。

具体的な要因
・外傷や事故
頭皮に対する物理的な衝撃や傷が原因で、瘢痕が形成されることがあります。例えば、スポーツや事故による打撲や切り傷です。
・熱傷
火傷や高温の物体による損傷も、瘢痕を引き起こす原因となります。
・牽引性脱毛症
髪を引っ張る行為(例えば、きつい髪型)によって毛包が損傷し、瘢痕が形成されることがあります。
・異物反応
人工毛など体内に異物が入ることで、免疫反応が起こり、毛包が破壊されることがあります。
・皮膚疾患
全身性強皮症や皮膚がんなどの疾患も、頭皮に瘢痕を生じさせる原因となります。


瘢痕性脱毛症の治療

瘢痕性脱毛症の治療は、瘢痕の程度や大きさに応じて異なります。
軽度の場合、自然回復や薬物療法で改善することもありますが、多くの場合、病院やクリニックでの治療が必要です。
従来の治療法には、原因疾患の治療やステロイド剤の使用、縫縮手術などがあります。
しかし、広範囲の瘢痕や完全に破壊された毛包には効果が限られてしまい、完全に治療することはできませんでした。
そこで、注目されているのが自毛植毛です。
自毛植毛では、患者自身の健康な髪を瘢痕部分に移植し、他の治療法では難しかった発毛を可能にできます。
特に、広範囲の瘢痕や従来の治療で効果が見られなかったケースでも、自毛植毛では治療効果が期待できます。
ここからは、自毛植毛による治療の詳細とそのメリットについて詳しく解説します。


瘢痕性脱毛症は自毛植毛で治療できる

瘢痕性脱毛症は自毛植毛で治療できる

瘢痕性脱毛症は従来の治療法では改善が難しいとされていましたが、自毛植毛によって効果的な治療が可能になりました。この方法では、患者自身の健康な髪を瘢痕部分に移植するので、これまでの治療法では効果が見られなかった場合でも、再び髪を生やすことができます。
自毛植毛では、薄毛になりにくい後頭部や側頭部から毛包を採取し、それを瘢痕部分に移植します。移植した髪は、その場にしっかりと根付き、生え変わり続けます。
特にFUE法などの新しい技術を用いることで、採取部や移植部に大きな傷を残さず手術が行えます。また、仕上がりも非常に自然であることが特徴です。

ただし、瘢痕部分は血流が悪いため、生着率が通常より低くなることがあります。このため、経験豊富な医師による施術が非常に重要です。


傷跡への負担が少ない「親和クリニックの自毛植毛」

親和クリニックの自毛植毛は、瘢痕性脱毛症の治療にも非常に有効的です。
開院から10年、年間1500件以上の手術を行ってきた実績があり、経験豊富な医師たちが最新の技術を駆使して施術を行います。
特に、メスを使わずに髪を採取する「MIRAI法」は、痛みやダウンタイムが少なく、日帰りで施術が可能です。
親和クリニックでは、一人ひとりの症状や希望に合わせた治療法を提案しており、患者様の不安を軽減するサポートも充実しています。
自毛植毛について詳しく知りたい方は、「親和クリニックの自毛植毛のご紹介」ページをご覧ください。
また、治療や相談は「無料カウンセリング予約」からお気軽にご連絡ください。

瘢痕性脱毛症の治療や、植毛に関する相談はこちらから

傷跡への自毛植毛の症例写真

傷跡への自毛植毛の症例写真

植毛の症例写真をさらにご覧になりたい方は、ぜひ「症例写真集」をご確認ください。さまざまな症例を通じて、実際の施術結果や患者様の変化を確認できます。

親和クリニックの症例写真集

傷跡と植毛に関するよくある質問

植毛手術をすると頭に傷跡がつきますか?

植毛手術では、通常、手術跡が残ることがあります。
しかし、親和クリニックの自毛植毛では、最新の技術を用いて傷跡がほとんど目立たない施術を行っています。特に、メスを使わずに髪を採取する方法を採用しているため、痛みや腫れも少なく、術後の回復が早いのが特徴です。このため、周囲に気づかれずに自然な仕上がりを実現できます。安心して施術を受けていただけます。


頭皮がやけどするとハゲますか?

頭皮がやけどを負うと、瘢痕性脱毛症が引き起こされることがあります。やけどによって頭皮が傷つくと、毛包が破壊され、その結果として髪の毛が生えなくなることがあります。特に、深いやけどや重度の損傷は、毛を生産する細胞にダメージを与え、再生が難しくなるため、脱毛が進行する可能性があります。


たんこぶは円形脱毛症になりますか?

たんこぶが直接円形脱毛症を引き起こすことはありませんが、頭皮に強い外的刺激や怪我が加わることで、瘢痕性脱毛症を引き起こす可能性があります。
円形脱毛症は自己免疫疾患の一種で、免疫系が毛根を異物と誤認して攻撃することで発症します。
したがって、たんこぶ自体が円形脱毛症になる原因とは言えませんが、頭皮の損傷や炎症が免疫反応に影響を与える場合もあります。


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自毛植毛のことなら親和クリニックにご相談ください。親和クリニックは、植毛業界TOPシェアを誇り、豊富な実績を持っています。
経験豊富な医師陣による高い技術力で、患者様一人ひとりのニーズに応じた最適な治療をご提案いたします。
薄毛や植毛に関するお悩みは、ぜひ私たちにお任せください。まずは無料カウンセリングからお気軽にご相談ください。


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