AGAとは?薄毛になる理由と改善方法を解説

親和クリニック院長 音田正光

親和クリニック
総院長 音田 正光

AGAは代表的な脱毛症のひとつである「男性型脱毛症」の略称です。AGAが引き起こす薄毛の仕組みや、AGAの対策方法を解説します。

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AGAとは

AGAは男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)の略称で、成人男性に見られる進行性の脱毛症です。
男性のみに見られる症状で、年齢に関係なく発症する可能性があります。日本人男性の約3割がAGAを発症しており、20代でも約10%が診断されています。
AGAは一度発症すると自然に治ることはなく、治療を行わない限り進行していきます。
AGAの症状や特徴については、次の項目で詳しく解説します。


AGA症状の特徴

AGAの症状には以下のような特徴があります。

・前頭部の生え際や頭頂部から薄毛が進行する
・生え際が後退し、M字型やV字型の髪型が目立つようになる
・頭頂部の髪が徐々に細くなり、頭皮が透けて見える
・抜け毛の量が増加し、細い髪の毛も抜けるようになる
・髪の毛が細くなり、コシがなくなる
・頭皮が脂っぽくなり、べたつく感じがする

また、主に3つの脱毛パターンがあります。

1.M字型脱毛: 額の生え際が後退し、こめかみの頭皮が露出
2.O字型脱毛: 頭頂部から薄毛が進行
3.U字型脱毛: 額全体が後退していく

下記では、AGA発症により、薄毛になる過程について解説します。


AGAで薄毛になる理由

AGAによる薄毛の仕組みは、主に男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が関係しています。下記に、AGAによる薄毛の進行過程をまとめました。

AGAで薄毛になる理由

1.テストステロンの変化
体内のテストステロンが、5α-リダクターゼという酵素によってDHTに変換されます。
2.DHTの作用
変換されたDHTが頭皮の毛根(毛包)に作用し、毛根を徐々に縮小させていきます。
3.毛髪の変化
毛根が縮小することで、髪の毛が細く短くなり、成長サイクルも短くなります。
4.薄毛の進行
この過程が繰り返されることで、徐々に髪が薄くなっていきます。

AGAは遺伝的要因が大きいですが、ストレスや生活習慣も影響します。
AGAは進行性の脱毛症であり、早期発見と治療が重要です。

AGAの原因に関する詳細や、男性ホルモンと薄毛の関係についての詳細は、それぞれ下記のページをご覧ください。


AGAで薄毛になる流れ

先ほど、AGAで薄毛になる仕組みについて説明しましたが、ここからは実際にどのように見た目に変化が現れるのかを解説します。
AGAによる薄毛の進行過程は、ハミルトン・ノーウッド分類という方法を用いて段階的に説明することができます。
それでは、ハミルトン・ノーウッド分類に基づいて、AGAによる薄毛の進行過程を詳しく見ていきましょう。

AGAで薄毛になる流れ

1.初期段階(I~II)
生え際や前頭部から薄毛が始まります。こめかみの上から額の生え際が後退し始めます。この段階では、AGAの症状は軽度であり、初期段階と判断されます。

2.中期段階(III~IV)
M字型の薄毛がより顕著になり、頭頂部も薄くなり始めます。この段階では、薄毛の進行が明確に認識できるようになります。

3.後期段階(V~VII)
前頭部と頭頂部の薄毛が繋がり、頭頂部の薄毛面積が拡大します。この段階に達すると、AGAの進行は重度と判断され、薄毛の範囲が広範囲に及びます。

これらの段階を通じて、AGAによる薄毛の進行が徐々に顕著に表れます。
早期発見と適切な治療が、薄毛の進行を抑制する上で重要となります。


AGAの対策・改善方法

AGAの対策・改善方法について、予防と治療の2つの観点から説明していきます。まず、日常生活で実践できる予防方法を紹介し、その後、より積極的な治療方法について解説します。これらの方法を組み合わせることで、AGAの進行を抑制し、健康的な髪を維持することが可能です。


AGAの予防方法

AGAの予防には、日常生活での適切なセルフケアが重要です。下記に主な予防方法を紹介します。

1.バランスの良い食生活:
毛髪の成長に必要な栄養素を積極的に摂ることでAGA発症の予防となります。
「髪の健康に良い食べ物」についてはこちら

2.十分な睡眠:
睡眠中に分泌される成長ホルモンが毛髪の成長を促進します。逆に睡眠不足はAGAの発症を促進します。

3.適度な運動:
血行促進とストレス軽減に効果があり、AGA予防に役立ちます。

4.頭皮マッサージ:
血行を促進し、毛包への栄養供給を改善します。指の腹を使って円を描くように優しくマッサージしましょう。

これらの方法を日常生活に取り入れることで、AGAの予防や進行の遅延に効果が期待できます。ただし、個人差があるため、症状が気になる場合は専門医に相談することをおすすめします。
AGAの予防についての詳細は下記リンクよりご参照ください。

AGAの予防と対策とは?

AGAの治療方法

AGAの治療方法は主に2つあります。1つは内服薬や外用薬などの薬物療法、もう1つは自毛を移植する植毛手術です。
これら2つの方法は、それぞれ異なるアプローチでAGAに対処します。下記では、薬物療法と植毛手術について詳しく説明していきます。


治療薬

治療薬

AGAの治療薬には主に2種類があり、内服薬と外用薬があります。
これらの薬は、AGAの進行を抑制し、治療薬によっては髪の成長を促進する効果があります。

■内服薬
・フィナステリド
フィナステリドはAGAの発症を妨げる作用があります。服用することで5α還元酵素を阻害し、テストステロンからDHTへの変換を抑制できます。毛根へのダメージを軽減し、薄毛の進行を抑えることができます。
稀にですが、性機能障害(性欲減退、勃起不全、射精障害)を引き起こす可能性があるので服用の前に医師に確認しましょう。

・デュタステリド
フィナステリドと同様の作用を持ち、フィナステリドより作用は強力とされています。
ただし、性機能障害(性欲減退、勃起不全、射精障害)の他、肝機能障害などを引き起こす場合があるので服用には注意が必要です。

■外用薬
・ミノキシジル
血管拡張作用があり、頭皮の血流を改善します。これにより、毛根への栄養供給が促進され、髪の成長を促します。
外用薬は比較的副作用は低いとされておりますが、内服薬は安全性が不十分なため、おすすめはできません。

これらの治療薬は、医師の処方のもとで使用することが重要です。
効果には個人差があり、服用をやめてしまうと症状が戻ってしまうため
継続的な使用が必要です。 AGA治療薬について詳しくは、下記リンクよりご参照ください。

AGA治療薬とは?

植毛

植毛

植毛は、AGAによる薄毛に対する効果的な治療法です。
自身の毛髪を使用するため、自然な仕上がりが得られ、治療後すぐに効果を実感できます。
また、薬物療法と異なり、継続的な治療が不要な永続的な解決策となります。
植毛で移植される毛髪は、元の部位の性質を保持するため、移植後もAGAの影響を受けにくく、長期的な効果が期待できます。
その反面、他の治療法と比較して1回あたりの施術費用が高くなる傾向があります。
植毛について詳しく下記リンクをご参照ください。

自毛植毛とは?

AGA治療の選択は個々の要望や症状によって異なります。
詳しくは下記リンクをご参照ください。

AGA治療の選び方とは?

AGAに関するよくある質問


AGA治療にかかる費用はいくらですか?

AGA治療の費用は、治療方法や個人の症状によって大きく異なります。一般的に、AGA治療は保険適用外の自由診療となるため、全額自己負担となります。
薬物療法の場合、月々5,000円から20,000円程度の費用がかかることが多いです。

一方、自毛植毛の場合、基本料金に加えて植毛する毛髪の本数に応じた費用がかかります。例えば、基本料金が22万円で、1株あたり990円の植毛費用がかかる場合、1,750本の植毛で約91万円の費用となります。
AGA治療の費用を抑える方法や、医療費控除の可能性、メディカルローンの利用など、費用に関する詳細な情報については、以下のページでご確認いただけます。

AGA治療の費用を抑えるには?

AGA治療の副作用はどんなものですか?

AGA治療薬には、効果とともに副作用のリスクがあります。主な副作用には以下のようなものがあります。

・性機能関連の副作用(性欲減退、勃起障害など)
・精神面への影響(うつ症状など)
・皮膚トラブル(かゆみ、発疹など)
・頭痛やめまい など

ただし、これらの副作用の発現率は比較的低く、多くの場合、医師の指導のもと正しく服用すれば重篤な副作用のリスクは低くなります。
副作用の現れ方には個人差があるため、治療中は定期的に医師に相談することが重要です。
副作用を懸念される場合は、自毛植毛など薬剤を用いない治療法も選択肢の一つです。詳細については下記リンクをご覧ください。

AGA治療薬の副作用は?

AGA治療で後悔することはありますか?

AGA治療は多くの方に効果をもたらす一方で、注意すべき点やデメリットも存在します。これらの要因により、治療後に後悔を感じる方もいらっしゃいます。ここでは、治療薬と植毛それぞれについて、考慮すべき点を説明します。

■治療薬の注意点
・副作用のリスク:性機能関連の問題(性欲減退、勃起障害など)や精神面への影響(うつ症状など)が報告されています。
・継続的な費用:効果を維持するには長期的な服用が必要となるため、長期にわたり費用が掛かります。
・治療中断のリスク:薬の服用をやめると、元の状態に戻る可能性が高いです。

■植毛の注意点
・高額な費用:一回の手術で高額な費用がかかります。
・手術後の痛みや腫れ:一時的な不快感を伴う可能性があります。
・自然な仕上がりのリスク:施術を行う医師やクリニックの技術や実績によっては不自然な印象になる可能性があります。

いずれの方法も、効果や副作用には個人差があるため、専門医との十分な相談が重要です。


AGAの治療期間はどのぐらいかかりますか?

AGAの治療期間は、治療法によって異なります。

■治療薬の場合
AGA治療薬の効果は、一般的に3ヶ月~1年程度で実感できます。多くの患者さんは6ヶ月前後で大きな改善を感じます。

【具体的な期間】
・プロペシア(フィナステリド):3ヶ月~1年
・ザガーロ(デュタステリド):3ヶ月~1年
・ミノキシジル:3ヶ月~1年

ただし、AGAは進行性の疾患であるため、効果を維持するには継続的な治療が必要です。自己判断で治療を中止すると、薄毛が再び進行する可能性が高くなります。

■植毛の場合
植毛後の効果は段階的に現れます。

①手術直後~1週間:初期の回復期間
②1~3ヶ月後:移植した毛が抜け落ちる時期
③4~6ヶ月後:新しい毛の成長開始
④9~12ヶ月後:目に見える成果が現れる
⑤1年以降:さらなる改善が期待できる


女性もAGAになりますか?

女性もAGAに類似した症状を発症することがあります。これは「FAGA(Female Androgenetic Alopecia)」または女性男性型脱毛症と呼ばれています。FAGAは主に40代から50代の女性に見られ、頭頂部から後頭部にかけての薄毛や分け目の拡大、全体的な髪のボリューム低下が特徴です。
FAGAの主な原因は、ホルモンバランスの変化(特にエストロゲンの減少とDHTの増加)、遺伝的要因、ストレス、生活習慣の乱れ、加齢などです。特に更年期以降は女性ホルモンが減少するため、男性ホルモンの影響を受けやすくなり、FAGAを発症するリスクが高まります。
FAGAは進行性の脱毛症であり、早期発見と適切な治療が重要です。症状が気になる場合は、専門医へ相談しましょう。
詳しくは、下記リンクよりご参照ください。

FAGAとは?

薄毛に関するお悩みは、当院へお気軽にご相談ください

AGAは進行性の病気であり、早期治療が重要です。AGA治療薬は継続的な使用が必要で、長期的なコストがかかります。一方、自毛植毛は1回の手術で効果が期待できます。
しかし、植毛治療には高度な専門知識と技術が必要です。不適切な施術では不自然な仕上がりや効果不足、副作用のリスクが高まる可能性があります。
親和クリニックは自毛植毛のNo.1シェアを誇り、独自の「MIRAI法」を用いてメスを使わない安全で自然な仕上がりの植毛を実現しています。薄毛でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。


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